鉄筋加工機とは?種類や特徴、導入事例とおすすめメーカ3社を解説!

人手不足が原因で生産性を下げるわけにはいきません。しかし鉄筋の加工は技術力が必要で、作業員の育成に時間を要します。また難しい形状の鉄筋加工は、作業員の負担が大きく、品質に差が出やすくなります。

そこで鉄筋加工機を導入すれば、誰が作業しても同じ品質の製品を生産ができます。

この記事では、鉄筋加工機の種類や特徴、導入事例を解説します。また、導入時の注意点や開発メーカも紹介します。鉄筋加工機とは何かを理解し、どの機械を選べば良いかの参考にぜひご覧ください。

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1.鉄筋加工機とは何か

鉄筋加工機とは、おもに建築で使用するコンクリートの補強として使用する鉄筋を切断や曲げることで任意の形状にする加工のことです。

鉄筋加工機は大きく分類すると以下の3種類あり、用途によって使い分けます。

  • 鉄筋切断機
  • 鉄筋曲げ装置
  • 鉄筋溶接装置

以下より詳しく解説します。

(1)鉄筋切断機

鉄筋切断機は、鉄筋を任意の長さに切断する装置です。

油圧や電気モータを使用し、ブロック状の刃を鉄筋に押し付けて切断します。

大量生産向けの自動切断装置や、建設現場で使用できる携帯工具タイプの鉄筋切断機もあります。

数値制御で切断寸法を設定できる装置もあり、導入すれば品質が向上します。

(2)鉄筋曲げ装置

鉄筋曲げ装置はベンダーとも呼ばれ、鉄筋をローラーに沿わせて曲げる装置です。

鉄筋の曲げRはローラーの外径で決まるため、曲げRを変更したい場合は外径の異なるローラーをセットする必要があります。

数値制御で曲げ角度を設定できる装置もあり、角度の厳しい要求にも簡単に対応できます。

(3)鉄筋溶接装置

鉄筋溶接装置とは、鉄筋同士を溶接して接合する装置です。

おもにスポット溶接で接合する装置が多く、職人がひとつひとつ溶接するより速く・正確に溶接できることが特徴です。

2.鉄筋加工機の導入事例

この章では、実際に鉄筋加工機が活躍している事例を紹介します。導入への参考にご覧ください。

(1)全長の長い鉄筋の曲げ

全長が長い鉄筋の曲げ加工機の導入事例です。小型の鉄筋曲げ加工機を2台使用しすることで、鉄筋を前後入れ替えることなく全長が長い鉄筋の両端を曲げることが可能です。

(2)切断の自動化

コンベヤを使用して鉄筋の切断を自動化した事例です。自由に鉄筋の寸法が設定でき、コンベヤで鉄筋を搬送して同時に複数の鉄筋を切断することが可能です。

(3)溶接の自動化

鉄筋の溶接を自動化した事例です。同時に2箇所のスポット溶接が可能で、溶接ピッチを自動送りにすることで同じ寸法間での溶接が確実にできます。

(4)産業用ロボットを使用した溶接

多関節の産業用ロボットを使用し、複雑に組み合わせた鉄筋の溶接を自動化した事例です。

搬送用と溶接用に合計2台のロボットを使用し、鉄筋を溶接していきます。

高熱が発生する溶接を自動化することで、作業員が負傷するリスクが低くなります。

3.鉄筋加工機の導入や使用時に気をつけるべきこと

鉄筋加工機を活用するには、気をつけるべきポイントが以下3つあります。

  • 鉄筋の直径で機械を選定する
  • 機械全長が長い
  • リスクアセスメントを実施する

順に解説していきます。

(1)鉄筋の直径で機械を選定する

鉄筋加工機は、鉄筋の直径で機械を選定できます。

鉄筋には呼び名という番号があり、例えば異形鉄筋で直径9.53mmの鉄筋を「D10」と言います。

このDから始まる番号に適合する機械を選定します。また機械は加工有効範囲があるので、使用する鉄筋の最小径から最大径の確認が必要です。

(2)機械全長が長い

鉄筋加工機は機械全長が長いことに気をつけましょう。

鉄筋は長いもので12mを超える長尺なものもあり、それを切断や曲げ加工する機械は長尺物を搬送するためにもっと長くなります。機械が設置できるスペースがあるか確認が必要です。

(3)リスクアセスメントを実施する

鉄筋加工機を活用するにはリスクアセスメントの実施が必要です。

加工箇所がむき出しになっている場合などで想定される危険に対して、安全策を設ける必要があります。またこのリスクアセスメントは、鉄筋加工機を使用する企業ごとに設定が必要です。

4.鉄筋加工機を独自開発・販売するメーカと主力製品

ここからは鉄筋加工機を独自で開発・販売しているメーカと主力製品を紹介します。どのようなメーカや製品があるのかの参考にご覧ください。

(1)東陽建設工機株式会社

さまざまな鉄筋加工機を独自で開発・販売している鉄筋加工専用メーカです。

切断機や曲げ加工機はもちろんのこと、供給・搬送機などの販売もしていて鉄筋加工の自動化に注力している会社です。

主力製品は鉄筋自動切断機の「TFC-LLA」です。切断刃幅が460mmあり、鉄筋径D10であれば同時に40本の切断が可能です。またタッチパネルで操作が可能で、切断長1mm単位で設定できます。オプションで加工本数をカウントする「本数カウンタ装置」を追加することもできます。

(2)株式会社IKK

携帯型や小型設置式の鉄筋加工機を独自で開発・販売しているメーカです。

独自ブランドの「DIAMOND」は「切る」「孔ける」「曲げる」に特化した製品を販売し、小型で扱いやすいことが人気の会社です。

主力製品はデジタルベンダーの「DTB-165」です。

機械のサイズが横幅:765mm、奥行:650mm、高さ:810mmとコンパクトなのが特徴です。また操作はタッチパネル式で、曲げ角度を細かく設定できます。

(3)大同興業株式会社

溶接機や切断機などを独自で開発・販売しているメーカです。

持ち運べる小型の溶接機は精度が良いことで人気の会社です。

主力製品は溶接機の「ユニツイン」です。

住宅やビル用で使用する鉄筋のスポット溶接機で、溶接用に治具の作成が不要なことが魅力の機械です。また装置がユニット化しているため、移動することも可能です。

5.製造業のWebマーケティングに関するご相談は株式会社ストラーツ

鉄筋加工機を導入すれば寸法精度や曲げ精度が良くなり、品質が向上します。また作業員の負担も減り、生産性が向上するメリットがあります。

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